マクロン新大統領が誕生したフランスは2020年までに、たばこ1箱の値段を現在の900円から1,300円に値上げをすることを発表しました。
フランスの喫煙率は男性が30%で女性が25%。喫煙率を下げるためだけでなく、税収増も狙っての値上げとなります。
日本の喫煙率は男性が28%、女性が9%でたばこ1箱の値段は460円ほど。
フランスと比較すると3分の1の値段ですが、他の主要国と比べるとどうでしょうか?
世界主要国のたばこ1箱あたりの料金
- オーストラリア 1,900円
- イギリス 1,500円
- カナダ 1,300円
- NY 1,500円
- ハワイ 1,200円
- スイス 1,000円
- フランス 900円(20年〜1,300円)
- カリフォルニア 700円
- ドイツ 700円
- 日本 460円
- ブラジル 300円
- メキシコ 300円
- ロシア 200円
- インド 200円
- 中国 180円
オーストラリアは世界で最も喫煙の規制が厳しい国で、値段はなんと1箱あたり1,900円!1箱に20本のたばこが入っているので1本約100円という計算となります。
アメリカは州によりたばこの値段は異なりNYは1,500円、カリフォルニアは700円でした。
しかし、アメリカにおいても健康への懸念などからたばこへの風当たりは強く、どの州においても今後値上げされる見込みとのこと。
日本は物価水準が高いにも関わらずたばこに関しては460円と安めの設定に。
東京オリンピックを契機に受動喫煙を防ぐため公共の場での喫煙を禁止し、飲食店等の屋内では原則禁煙とする案が厚生労働省から提出されましたが、たばこ議連等の抵抗勢力の猛反発を受け混迷中です。
この状況を技術革新で変えようというたばこも登場しました。
「加熱式タバコ(iQOS)」はたばこの煙や臭いがほとんど発生しないことから、受動喫煙を大幅に減らすことができます。
しかし喫煙者の健康への害やゴミ問題などは変わらずで根本的な解決策とはなりえません。
手軽で公平なたばこ対策はたばこ料金の値上げのみです。
日本の現在の平均価格460円は論外で、毎年100円ずつ値段をあげ、平均で1箱1,000円、1本50円以上にすべきです。