敗戦後に一度解体となった日本の軍隊は、「自衛隊」として復活、日本の領土、領海、領空を守るだけでなく、災害時の救助・復興作業でも主要な役割を果たし、国民にとって頼れる存在であり続けています。
自衛隊は公務員であるため一定の給料が保証され、基本的にはリストラがなく定年まで安定して働き続けることができるのも働き先としては魅力的です。
ここでは、自衛隊の階級と給料について一覧でわかりやすくまとめてみました。
自衛隊の階級と給料一覧
階級 | 陸上自衛隊 | 海上自衛隊 | 航空自衛隊 | 給料(月収) |
将官 | 陸上幕僚長 | 海上幕僚長 | 航空幕僚長 | 160万円~200万円 |
陸将 | 海将 | 空将 | 80万円〜100万円 | |
陸将補 | 海将補 | 空将補 | 60万円〜80万円 | |
左官 | 1等陸佐 | 1等海佐 | 1等空佐 | 40万円〜60万円 |
2等陸佐 | 2等海佐 | 2等空佐 | 35万円〜50万円 | |
3等陸佐 | 3等海佐 | 3等空佐 | 33万円〜48万円 | |
准尉 | 1等陸尉 | 1等海尉 | 1等空尉 | 28万円〜45万円 |
2等陸尉 | 2等海尉 | 2等空尉 | 25万円〜43万円 | |
3等陸尉 | 3等海尉 | 3等空尉 | 23万円〜42万円 | |
准陸尉 | 准海尉 | 准空尉 | 22万円〜40万円 | |
下級士官 | 陸曹長 | 海曹長 | 空曹長 | 20万円〜 40万円 |
1等陸曹 | 1等海曹 | 1等空曹 | 20万円〜 40万円 | |
2等陸曹 | 2等海曹 | 2等空曹 | 20万円〜 38万円 | |
3等陸曹 | 3等海曹 | 3等空曹 | 18万円〜35万円 | |
士 | 陸士長 | 海士長 | 空士長 | 17万円〜20万円 |
1等陸士 | 1等海士 | 1等空士 | 17万円〜19万円 | |
2等陸士 | 2等海士 | 2等空士 | 15万円〜17万円 |
陸上自衛隊は非常に大きな組織で、陸上自衛隊が15万人、海、空がそれぞれ5万人と合計25万人で、陸、海、空を束ねる制服組のトップである「統合幕僚長」は防衛大臣を補佐する立場にあたります。
その下に、陸海空それぞれの幕僚長、さらに将、将補と続き部隊が構成されています。
例えば「陸上幕僚長」は巨大企業の社長に相当する役職で、15万人の組織のトップであり、普通の自衛隊員であれば会話することはおろか、実際にその姿を見ることも稀です。
士官クラスの隊員の場合、将官や左官の幹部と会話する機会はまずありません。
給料は上記の月給のほか、ボーナスが年に2回、それぞれ2ヶ月分支給されます。また、危険な任務をした場合などに支給される特殊勤務手当もあります。
高卒で入隊すると、2士から始まり定年まで勤務を続けると曹長で退官するのが一般的ですが、優秀な隊員の場合、尉官クラスまで昇進することができます。
大卒でも「一般曹候補生」として入隊した場合は高卒と同じく2士から始まりますが、「一般幹部候補生」で入隊した場合は、1年間幹部学校で教育を受けた後に3尉からスタートします。
防衛大学を卒業した隊員も3尉からのスタートとなりますが、昇進にあたっては大卒の一般幹部候補生より早いことが多く、キャリアとしての道を歩みます。
そのため、自衛隊では40代、50代のベテラン曹長よりも防衛大学を卒業した幹部候補生の方が階級は上というようなことが当たり前で、もし将来幹部を目指すのであれば、防衛大に入って入隊するのが一番の近道となります。
ぜひ、これらを参考に自衛官として国の根幹を支える国の防衛と平和のため仕事で励んでください!