2015年3月、会社に退職願を出し有給休暇中にインドのコルカタ、バラナシ、カジュラホ、アーグラ、ジャイプル、デリーを3週間で巡る旅に。
今回はインド旅行記第六弾、ピンクシティとも言われるピンク色の建物で統一された旧市街と世界遺産アンベール城で有名なジャイプルを実際に撮った写真と共に振り返ってみたい。
第一弾はこちら(インド旅行記コルカタ編〜最初に乗ったタクシーが事故って波乱の幕開け〜)
第二弾はこちら(インド旅行記バラナシ編〜ヒンドゥー教の聖地ガンガーに魅せられる〜)
第三弾はこちら(インド旅行記カジュラホ編〜教科書に載っていた愛の彫刻に興奮?〜)
第四弾はこちら(インド旅行記鉄道編〜インドの長距離列車は意外なことに?快適!〜)
第五弾はこちら(インド旅行記アーグラ編〜タージ・マハルの綺麗さと迫力に圧倒される〜)
ジャイプルはデリーの南西約260kmに位置し、人口は約300万人。ピンクシティと呼ばれる所以は、イギリス統治時代にイギリスの王子がジャイプルを訪問する際に、歓迎の意味を込めて建物をピンク色に塗ったのがきっかけ。
今も旧市街にはピンクの建物が多く残存する。また、アーグラにタージ・マハルがあるようにここジャイプルにはアンベール城があり、その豪華さと景色の素晴らしさから多くの観光客を引きつけている。
ホテルの場所が分からずサイクルリキシャで40分も彷徨う
ジャイプル駅に到着後、料金交渉を経てサイクルリキシャでホテルを探すため、街の中心地へ向かう。
ところが、地図を見せても運転手は迷っているようで場所が分からない様子。そこで、道行く人に聞いてみてもあっちへ行け、こっちへ行けで埒が上がらない。駅から距離はそんなにないものの、40分くらいかけて迷いつつなんとか目的地へ到着。
3軒目で空室のあるホテルを見つけ、早速街中へ。ピーナッツや豆、香辛料など色がカラフルできれいな屋台。
こちらは花を売っている市場。花びらだけを売っている店が多い。

さとうきびジュースを売っているお店。1杯10ルピー(約20円)で搾りたてのジュースを飲むことができる。味はなぜか塩っぽくてイマイチ。。

こちらは椰子のジュースのお店。日本では飲むことができないので、とりあえず飲んでみるものの日本の飲み物の人工的な味に慣れてしまっているためか、おいしくない。。

オレンジジュース。これは文句なしに美味しい!
ジャイプル中央博物館。ジャイプルは主要な観光地に入場できる周遊チケットが350ルピー売っていて、その中にこの博物館も入っていたのでとりあえず行ってみることに。昔の戦争や衣服など様々なものが展示されていたものの、特に興味をひかれるものはなかった。

ヒンドゥー寺院のビルラー寺院。建物の中は撮影禁止。中では多くの人が祭司を前に祈りに身を捧げていて厳かな雰囲気。

地球の歩き方に載っていた美味しいと評判のラッシー。確か40ルピーくらい。日本のインド料理屋のラッシーとは異なり味が濃厚でとても美味かった。
世界遺産アンベール城とジャイガル要塞は絶対行くべき名所だけど。。。
ジャイプルから北西13kmに位置する世界遺産アンベール城。かつてはこの城にマハラジャという日本でいうと大名のような地方の王様が居城していた。
下から山道を登って城の中へ。とても巨大な城でマハラジャの権力の大きさがよく分かる。
庭園と勝利の間。大理石でできている建物の白さが輝いていて壮麗だ。

建物の内部は細かいところまで丁寧に作られてる。
アンベール城は巨大迷路のように複雑でどこに行けば良いのか分からないほど。歩いていると警備員の男性が丁寧に場内の見所を解説しながら連れていいってくれる。その時に案内されたトイレ。
ホスピタリティー溢れる警備員だなぁと感激しつつ、案内が終わり「お礼を言うとプレゼントをください。」と言ってくる。。そこはもちろん断わる。

アンベール城からさらに20分くらい徒歩で上に登ったところにあるのがジャイガル要塞。要塞へ向かうため山をとぼとぼ歩いていると猿の親子が応援?してくれる。野生の猿と山羊がとても多い。

ジャイガル要塞の中に入ると、これまた警備員がようこそと言って案内し始める。
最初は全ての観光客に案内するのか?と思ったが、さっきのアンベール城でのケースがあったので、チップ目当てと気づく。しかし、そうと分かっても敢えて何も言わずに案内してもらう。
案内が終わったところで、「チップください。」と言ってくるもののもちろん断る。
すると「30分も案内したじゃないか。」と言ってくる。それでも断ると肩をすくめて帰って行った。おそらくチップを払う人がほとんどだから、警備員も調子に乗ってこういうことをしてくるのだろう。

写真の右のほうにあるのが、ジャイガル要塞から撮ったアルベール城。景色が綺麗で気持ちいい。
ピンクシティーは他のインドの街とは違った雰囲気

旧市街の街並み。ピンク色の建物が並ぶ。ここはヨーロッパと思うほど西洋的な雰囲気が漂う。
建物の色はピンクというよりかは、赤土色。天気は雲ひとつない晴天でとても暑いが、インド人はなぜか長袖が多い。
マハラジャの子孫が今も住んでいるシティパレス。ここも色はピンクで統一。
世界遺産のジャンタル・マンタルにもとりあえず行ってみる
ジャンタル・マンタルは昔の天文台で2010年に世界遺産に登録。

約20の天体観測器があるものの、巨大な公園の中に子供が遊ぶ遊戯があるようだ。

巨大な滑り台。観測器と太陽の位置から時間を計ったり、占星術に用いたりするらしい。知識がないと見ても全く面白くないが、世界遺産ということでとりあえず行ってみた。
ジャイプルのベストショット「誠実なオレンジジュース売りの方」

ベストショットではないものの、一番思い出に残っている一枚。オレンジジュースを買う時に私は間違って100ルピー札を2枚渡したらしい(値段は確か1杯20ルピー)。
すると、この誠実な男性は笑いながら100ルピー札とお釣りを返却してくれた。
インドでは他の発展途上国同様、外国人から言い方は悪いが(アンベール城やジャイガル要塞の係員のように)お金をふんだくろうという人が多いが、もちろんこのような誠実の方がほとんどだと思う。
彼に販売してもらったオレンジジュースはとても美味しかった。
インド旅行において、デリー、ジャイプル、アーグラは旅のゴールデン・トライアングルと言われている。この3つの都市はそれぞれ移動に5時間ほどで世界遺産も多くあり、急ぎ足になってしまうが、5日あれば観光地を回ることができる。
マハラジャ文化を色濃く残すジャイプルはピンクシティとアンベール城を見るだけでも価値がある街で、その雰囲気は他のインドの街とは異なり独特だ。デリー、アーグラだけでなくこのジャイプルも訪れるべきおすすめの街だ。
続きはインド旅行記「デリー編」にて↓