2015年3月、会社に退職願を出し有給休暇中にインドのコルカタ、バラナシ、カジュラホ、アーグラ、ジャイプル、デリーを3週間で巡る旅に。
今回はインド最初の訪問地コルカタを実際に撮った写真と共に振り返ってみたい。
コルカタ(カルカッタとも呼ぶ)はインドの北東に位置し、東にバングラディシュとの国境がある人口約1,400万人のインド第3の都市。
産業都市で、有名な観光名所はないものの、マザー・テレサが貧しい人々のために行った活動地として知られる。
日本から飛行機でコルカタへ。最初に乗ったタクシーが車と衝突!
空港からちょっと歩いて、料金交渉のうえ、流しのタクシーに乗って市街地へ向かう途中、鈍い衝撃音と共に体が前のめりに。
スピードが遅かったため怪我等はなかったものの、ぶつけられた車の運転手とタクシーの運転手で道の真ん中で口論が始まる。
すると、ここを起点に渋滞が発生し、後ろから他の車のクラクションで騒然に。周りの観客?になだめられ喧嘩はノーサイドになった模様。
事故を起こしたばかりというのに、運転手は陽気であれこれ話しかけたり、歌をうたったりと、とにかく明るい。市街地に向かう途中、なぜか運転手の家に寄って弟が途中で乗ってきて道に迷いながらも目的のホテルに近い美術館に到着。
ネットで事前に予約していたホテルが予約されておらず。。

目指すは宿泊するホテルがあるサダルストリート。ここはコルカタでバックパッカーが集まる通りとして有名らしい。
タクシーを降りてすぐに日本語を話す怪しい青年につかまる。泊まるホテルはあるか、いつインドに来たのかと聞いてくる。
地図をみてもサダルストリートの場所が分からなかったのでこの青年に案内してもらい、ホテルに到着。彼は30分後にまた会おうと言っていたが、今日はもう疲れたからと言って断る。
チェックインしようとすると、予約が確認できないとのこと。。インドではなかなか事がスムーズにいかない。
結局、部屋は満室とのことで、他のホテルに連れて行かれる。1泊日本円で1,200円、エアコン付きのボロいホテル。
宿泊代は追加で払わなかったのでおそらく、予約はされていたのだろうと推測。
とにかく暑く喉が乾いたので、ビールを頼もうとすると。。
インドはとにかく暑く、3月でも日本の真夏と同じくらい。当然喉が渇き、ビールが飲みたくなるものの、ヒンドゥー教が多数を占めるこの国ではアルコールは好ましくないとされており、街の飲食店ではビールを扱っていない。
外人が多いストリートではお酒を扱う専門店があるものの、日本よりも高くてびっくり。
写真はデンマークのビールTuborg。味は日本のビールと比較するとイマイチだけど、喉が渇いているからうまい!

食事はカレーが主食だが、インドのカレーは口にあわずこの写真のようなご飯ものばかり食べていた。
コルカタの中心地はとにかく人口密度が高い。
コルカタの中心地にあるお店が集まっているストリート。とにかく人が多く、これは車が動けず立ち往生している光景。
夜になっても人通りは減らず、まさにお祭り状態。
日本人の場合目立つため、これまた怪しいおじさんから友達が日本にいるだの、日本は素晴らしいだのと、日本語で話しかけられるも、適当にあしらう。
コルカタ市内を散歩。インドは歩いているだけで楽しい。
ちょっとした広場ではこのような青空市場が開かれていて、食べ物や服が売られている。販売されている野菜は日本では見たことがないものばかり。
中古タイヤの販売ストリート?ゴムや油などいろんな臭いが混じっていて早足で立ち去る。
路上で体を洗ったり、洗濯をする人達。ちゃんとした水道ではなく、街の所々で水道管が壊れており、そこから漏れている水を活用しているようだ。インドのインフラは整備状態が悪く、水道管の故障などで路上に水たまりができているのを多く見かける。

インドといえば牛!しかし、牛がゴミの集積所でエサを漁ったり、人の通行を妨げていると手で叩かれたりと神聖な動物として扱われている印象はなかった。

コルカタの中心地から20分ほど歩いたところに実際にマザー・テレサが働いていた修道院があり、中に入ってみることに。建物はマザー・ハウスと呼ばれ、現在も修道院として貧しい人々の助けとなっている。
マザー・ハウスには実際にマザー・テレサが居住していた部屋も当時のまま残されていた。4畳ほどの部屋に小さい簡易ベットと木の机とちょっとした家具が置いているだけの質素な部屋。しかも下の階が調理場で部屋はとても暑かったとのこと。残念ながら部屋の写真はNG。
なぜかお墓は写真がOKだったので、パチリ。コルカタではあまり旅行者を見なかったがマザー・ハウスは欧米からの団体客が多かった。
コルカタの電車の発着駅であるハウラー駅。茶色の駅舎と黄色のタクシーの色合いがなんともきれい。
駅の中に入ると、広いホールは人で溢れかえっている。
ベンチに座っていると5歳くらいの男の子が「マニーマニー」と言って足にしがみついてくる。周りの視線を感じながら、どうしたもんだと迷っていると、となりに座っていた青年が蹴りを入れるふりをして追い払う。「Thankyou」とお礼を言ったものの、なんともやりきれない気持ちに。
コルカタでのベストショット「人力車でたたずむ老人」

インドでも人力車があるのはコルカタだけとのこと。彼らは浅草や鎌倉の観光客用の人力車とは違い、地元の住民を客として人力車に乗せ生計を立てている。
おそらく数百年前からある人力車と車の対比がなんとも言えない。
人力車を引いている老人はインド社会の中ではカースト制度の最下位層のシュードラか、カースト制度にすら分類されない不可触民に属する人。
豪邸に住み高級車を乗り回す人もいれば、ゴミが多い街中を裸足で人力車を引いて駆けていく人もいる。これがインドの現実だ。
続きのインド旅行記「バラナシ編」↓