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新国立競技場問題。渡辺謙、橋下市長、森永卓郎も反対!

      2015/08/26

新国立競技場

新国立競技場の建設につき、JSC(日本スポーツ振興センター)の有識者会議が、2,520億円を投じる建設計画を承認しました。

新国立競技場の建設問題が現行案で強行突破しようという政府・事業体関係者と95%が反対している世論でぶつかり合っています。

先日、問題だらけの新国立競技場の建設。デザイン決定後の経緯との記事にて新国立競技場デザイン決定から今に至るポイントなどを記載しましたが、それからこの問題がよりクローズアップされ、事態も動きつつあるので、ここで現状をまとめたいと思います。


新国立競技場のデザインが決まるまでの経緯

2012年秋に新国立競技場の国際デザイン・コンクールが開催。46点(国内12点、海外34点)の応募があり、最終的にコックス・アーキテクチャー、ザハ・ハディド・アーキテクツ、SANAA+日建設計の3案が選考に残る。
最後の決定では意見が割れ、世界に発信する力という観点から日本の高い技術を世界に示すことができるとし、ザハ案にて決定。
この時の審査委員長は安藤忠雄氏でこの問題が発生してからは、会議にも出席せずだんまりを決め込んでいます。

 

東京オリンピック開催決定からこれまでの経緯

2013年9月に東京オリンピック開催が決まり翌月に現行案で建設した場合、少なくとも3,000億円必要だとの試算が出ます。

その後JSCはデザインを縮小するなどして予算を1,625億円まで下げたと発表したものの、その見積もりは甘く、いざゼネコンに発注すると建設費は3,000億円以上かかり、さらにラグビーW杯までには開閉式の屋根の建設は間に合わないことが判明。

そこで、開閉式の屋根は作らず、材料を安いものに変更、一部の観客席を仮設席にするなどし、建設費を2,520億円まで縮小し、現在建設計画を承認するところまで進んでいます。

なお、オリンピック後に開閉式の屋根の設置やスタンドの改修等に数百億単位の費用を要し、さらに特殊なスタジアムのため年間の維持費に40億円〜50億円かかり、赤字を垂れ流す負の遺産となる可能性が大きいのも問題となっています。

ロンドン五輪のスタジアムは550億、北京五輪は513億円、さらに広島マツダスタジアムの建設費は90億円、今建設しているガンバ大阪の新スタジアムは140億円と他の競技場の建設費と比較しても突出しています。

責任のなすり合いのJSCと文部科学省。リーダシップ不在が混乱へ

新国立競技場の事業主体はJSC(日本スポーツ振興センター)で所管は文部科学省です。

JSC河野一郎理事長は
「独立行政法人は国の指導や枠の中で動いていますから、このデザインを前提として国立競技場を作ることがミッションですので、ある意味できること、できないことが明確になってここまで至ってる。」と説明。国が決定し、私たちは言われたことしかやりません、責任は国にありますよと述べています。

一方、下村文部科学大臣は
「もうJSCだけでは対応できませんと、なんとか応援してくれという話がきたのが今年の4月だった。半年前に分かっていたら、もっと適切な対応ができた部分はあるかもしれないが、しかし今日に至ったので、余分な税金がかからないような工夫をすることが責任の取り方だと思います。」とJSCの遅い対応を非難。

下村大臣は500億円を負担してと唐突に言われ、情報開示も根回しもないと批判した舛添都知事にも「当事者意識がない」逆ギレをしており、責任者としてのリーダーシップもなければ責任転嫁も甚だしく人間性を疑うほどです。

そもそも、東京オリンピック組織委員会の会長は政権末期の支持率が9%で失言のオンパレードだった森喜朗元総理。そして、五輪担当相は献金問題で苦しい弁解をしていて森元総理の子分でもある遠藤都利明。

リーダーシップをとるべき人が「ダメな人」ばかりでは組織がうまく回るはずがありません。

 

新国立競技場問題についての有名人の意見

大阪市橋下徹市長

あの競技場を造ることに僕は大反対。お金がなくてあっぷあっぷしている家庭で、フェラーリを買うようなもの。今の日本があんな競技場を持つだけの国なのか、直感で分かること。僕が東京都知事ならひっくり返す。

渡辺謙(俳優)

不思議なニュース、一杯国に借金があって建て直さなくちゃいけないのに、ずーっとお金がかかり続ける体育館を建てて世界に驚いて貰おうとする。

平野啓一郎(作家)

新国立競技場の異様なところは、どんな反対があっても、これは絶対に作るべき価値のある建物なんだと情熱をもって語る人が、責任者に誰もいないこと。みんな、もうプレゼンしちゃったからとか、時間がないからとか、仕方がないという理由ばかり。そんなものを遺される次世代の絶望を想像できないのか。
新国立競技場の経緯を見ていると、このままではダメだということが分かりきっているのに、それをどうしても止められないこの国の病的なところが恐くなってくる。

森永卓郎(経済アナリスト)

とてつもない額の請求書を突きつけておいて、明細を出さないようなものだ。背景に何か利権がひそんでいると疑わざるをえない

デーモン閣下

みんな、なんとななるんじゃないの?って感じでやってる感をすごく受けるんだけど、みんなギリシア人がやってるのかな?

平尾剛(元ラグビー日本代表)

新国立競技場。スポーツに携わる者として元ラグビー選手として、これまでかなり自制してきたけれどもう辛抱たまりません。おかしいでしょ!やっぱり。あんなスタジアムに頼らずとも開催する方法を探ればいいだけの話ちゃいます?声、あげませんか、スポーツ界の中から!こんな不条理は断じて許せない。

池上彰(ジャーナリスト)

責任の所在があいまい。決まった現行デザイン案は、どんな不都合な点が出ても、やめることはない。その結果、総工費は増えるばかり。足りない費用は、東京都に負担させる。無責任なプロジェクトの典型。過去の日本の悪弊の全てを体現する新国立競技場の建設計画。報道を通じて、日本の病弊を暴き出していただきたい。

吉永みち子(作家)

共通の根っこにぶら下がるものをあぶり出し、変われない日本の構造にメスを入れ、誰も責任を取らず、イケイケで引き返さず、国民のお金をアテにする公共事業体質。おそらく2520億円で収まらず、将来的に電力も含め膨大な維持費に苦しめられることをわかっていながら今現在止められていない痛恨の進行形の現実だ。

荻上チキ(評論家

工費が膨らみ、議論もあいまい。意思決定の経緯は不透明で、計画もザル。住民やアスリート中心の議論にはならず、それでも対外的には見えを張りたい。新国立競技場をめぐるドタバタ劇は、日本のスポーツにおけるガバナンス(統治)の在り方を象徴しているともいえる。

有森裕子(元女子マラソン選手)

オリンピックが、皆さんの負の要素のきっかけに思われるようなことは本望ではない。五輪にお金がかかるという批判の矛先がアスリートに向かうのが心配。今のデザインでなければいけない理由を明確にしてほしい。

為末大(陸上元五輪代表)

経済的に負担が大きすぎる競技場を作るることは今の日本の状況から見ても反対。

ラグビーW杯開幕まで残すところあと4年。新国立競技場建設については95%という世論の反対の中、政府は説明責任を果たさずに強行突破しようとしていますが、ここまで混迷すると安倍総理が表にでて問題解決の陣頭指揮を執るしかないと思います。

官房長官は「安易にデザインを変更することは国際的な信用を失墜しかねない。」と発言していますが、他国の信用を損ねず、国民のために問題解決するのが政治家の役目。

安保や憲法改正の前にこの問題を解決し道筋をつけて欲しいものです。

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