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戦争終結から70年。玉音放送(終戦放送)を聞いて現代語訳を読んでみる

      2015/10/02

玉音放送

梅雨が明け、暑い夏がやってきました。私たち日本人にとっての夏は暑いというだけでなく、戦争を思い起こさせる時期でもあります。

1945年8月、日本がポツダム宣言を受諾し戦争が終わり、国内は荒廃と混乱で国民生活は0からの始まりとなりました。あれから70年、先人達の努力により日本は復興・成長し今や最も豊かで自由な国の一つとなりました。

ここのところ安保法制や安倍総理の終戦70年談話の内容などが新聞紙上を賑わしていますが、ここでは終戦時の玉音放送を聞いてその当時の日本に思いを馳せ、今の平和で幸せな状況に感謝をしたいと思います。


昭和天皇による玉音放送(終戦放送)

玉音放送とは、天皇の肉声を放送することで、1945年8月15日正午にラジオ放送された、昭和天皇による終戦の詔書(しょうしょ)を指すのが一般的です。

1945年8月14日に日本は御前会議にて昭和天皇の判断を仰ぎ、ポツダム宣言の受諾を決定(聖断という)しました。この前日には15日正午より重大発表がある旨が報道され、当日朝にはそれが天皇自ら行う放送であり、必ず聴くようにとのお達しがあったとのこと。

当時の日本国民にとって天皇は現人神(あらひとがみ:この世に人間の姿で現れた神)で絶対的な存在であり、天皇の肉声を聴くのはこれが初めてであったという。

今私たちがこの放送を聞いても理解できないのと同じように、当時の人たちもこの放送の内容を理解することはできず、日本が戦争に負けたことは玉音放送を聴く周囲の人々の雰囲気、玉音放送の後の解説等で事情を把握した人が大半でした。

学習院初等科に在学中だった現在の天皇で当時皇太子明仁親王は、疎開先の奥日光の南間ホテルで迎えた終戦の玉音放送の際に放送の内容には全く動揺を示さなかったが、放送が終わると静かに涙を流し、微動だにしなかったといいます。

「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び」との文言が有名な玉音放送ですが、長さは5分もありその中には昭和天皇の戦争に対する思いが込められています。

玉音放送(終戦放送)の現代語訳

私は、深く世界の大勢と日本国の現状とを振返り、非常の措置をもって時局を収拾しようと思い、ここに忠実かつ善良なあなたがた国民に申し伝える。

私は、日本国政府から米、英、中、ソの四国に対して、それらの共同宣言(ポツダム宣言)を受諾することを通告するよう下命した。

そもそも日本国民の平穏無事を図って世界繁栄の喜びを共有することは、代々天皇が伝えてきた理念であり、私が常々大切にしてきたことである。先に米英二国に対して宣戦した理由も、本来日本の自立と東アジア諸国の安定とを望み願う思いから出たものであり、他国の主権を排除して領土を侵すようなことは、もとから私の望むところではない。

ところが交戦はもう四年を経て、我が陸海将兵の勇敢な戦いも、我が多くの公職者の奮励努力も、我が一億国民の無私の尽力も、それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず、戦局は必ずしも好転していないし、世界の大勢もまた我国に有利をもたらしていない。それどころか、敵は新たに残虐な爆弾(原爆)を使用して、しきりに無実の人々までをも殺傷しており、惨澹たる被害がどこまで及ぶのか全く予測できないまでに至った。

なのにまだ戦争を継続するならば、ついには我が民族の滅亡を招くだけでなく、ひいては人類の文明をも破滅しかねないであろう。このようなことでは、私は一体どうやって多くの愛すべき国民を守り、代々の天皇の御霊に謝罪したら良いというのか。これこそが、私が日本国政府に対し共同宣言を受諾(無条件降伏)するよう下命するに至った理由なのである。

私は、日本と共に終始東アジア諸国の解放に協力してくれた同盟諸国に対しては遺憾の意を表せざるを得ない。日本国民であって前線で戦死した者、公務にて殉職した者、戦災に倒れた者、さらにはその遺族の気持ちに想いを寄せると、我が身を引き裂かれる思いである。また戦傷を負ったり、災禍を被って家財職業を失った人々の再起については、私が深く心を痛めているところである。

考えれば、今後日本国の受けるべき苦難はきっと並大抵のことではなかろう。あなたがた国民の本心も私はよく理解している。しかしながら、私は時の巡り合せに逆らわず、堪えがたくまた忍びがたい思いを乗り越えて、未来永劫のために平和な世界を切り開こうと思うのである。

私は、ここに国としての形を維持し得れば、善良なあなたがた国民の真心を拠所として、常にあなたがた国民と共に過ごすことができる。もしだれかが感情の高ぶりからむやみやたらに事件を起したり、あるいは仲間を陥れたりして互いに時勢の成り行きを混乱させ、そのために進むべき正しい道を誤って世界の国々から信頼を失うようなことは、私が最も強く警戒するところである。

ぜひとも国を挙げて一家の子孫にまで語り伝え、誇るべき自国の不滅を確信し、責任は重くかつ復興への道のりは遠いことを覚悟し、総力を将来の建設に傾け、正しい道を常に忘れずその心を堅持し、誓って国のあるべき姿の真髄を発揚し、世界の流れに遅れを取らぬよう決意しなければならない。

あなたがた国民は、これら私の意をよく理解して行動せよ。

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