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ギリシャ国民投票の結果は「反対!」これからどうなる?

      2015/08/26

ギリシャ国民投票

EUが求める構造改革の受け入れに対してギリシャ国民の答えは「OXI(反対)」でした。

7月5日(日)にギリシャでEUの金融支援の条件である構造改革を受け入れるかどうかの国民投票が実施され、即日投票の結果反対派が勝利しました。有権者数は18歳以上の約985万人、投票率は62.5%、反対が61.31%、賛成が38.69%で接戦が予想されたものの大差がつく結果に。

チプラス首相は国民に「欧州との亀裂ではなく、債務交渉を力強く進める力を与えてくれる」と勝利宣言しました。

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チプラス首相はギリシャ国民の支持を盾に、EUやIMF(国際通貨基金)など債権団との交渉を有利に進めるとしていますが、債権団は同首相及びギリシャに対しての不信感が根強く困難な交渉が予想されます。

ギリシャ、EU、そして世界経済はどうなるのか?今起きていることを整理し、今後を予測してみました。

※関連ページ
5分でわかるギリシャデフォルト危機の発端と経緯。ユーロ離脱か?
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ギリシャ金融支援再開へ歴史的合意!ユーロ残留、デフォルト回避へ


国民投票の結果「反対」を受けて

ECB(欧州中央銀行)は早速6日(月)午前に理事会を開催し、さらに午後には独メルケル首相、仏オランド大統領が会談し今後の対応について協議する予定です。

さらに、7日(火)に緊急のユーロ圏首脳会議を開催することも決定しました。

EUからの金融支援再開の道筋は見えず、債務不履行に陥る恐れが高まる他、ユーロ離脱も現実味を帯びています。

 

ギリシャの現状と今後。考えられるシナリオ。ユーロ離脱はあるのか?

既にギリシャは先月末が償還期限であったIMFへの15億ユーロ(約2,000億円)を返済できずに滞納し、事実上のデフォルト状態となっており、さらに今月内に国債などの償還も控え、EUなどからの追加支援を得られなければ、本格的なデフォルト(債務不履行)は避けられません。

銀行預金引き出しの制限など資本規制を行っているものの、銀行の資金は数日中に底を尽く見込みで一刻も早く打開策の合意に至らなければ、経済は崩壊し旧通貨ドラクマの復活や、預金者の資金の一部を没収して銀行資本に注入するなどの対策が必須となります。

事態は非常に切迫しており、ここ数日内でギリシャとEU側でなんらかの合意がないと

「ギリシャ政府・銀行のさらなる資金繰り悪化」→「デフォルト」→「独自通貨の発行」→「ユーロ圏離脱へ」

となることが予想され、ギリシャ一国だけではなく他の国に波及する恐れがあります。ギリシャが制御不能になり、他国への影響を及ぼさないための対応がギリシャとEUに求められています。

ギリシャがデフォルトしたらどうなる?

デフォルトが発生するとギリシャの国債が大暴落し、地理的、経済的に結びつきの強いユーロの経済が混乱し結果としてアメリカ、日本に波及する可能性があります。ユーロが急激に売られる一方、ドルや円が急激に買われ、為替相場は混乱に。そして、株式市場ではドイツ、フランスなどのユーロ圏の株が暴落することが予想されます。

一時的な混乱で収まればいいものの、ギリシャのデフォルトが経済的に不安定な南欧のスペインやポルトガルに波及するとさらに危機が拡大することになり、EUはこの危機拡大を防ぐことが求められています。

また、ギリシャがユーロを離脱するとなれば、ギリシャはユーロが使えなくなり、新たな自国通貨を使う必要があります。新たな通貨を導入する際に債務を削減することができるものの、その通貨に対する信任は低く、ギリシャ経済の混乱に拍車をかける可能性があります。

ギリシャの経済規模は小さく(GDPは日本の23分の1)、世界の金融市場に与えるインパクトは小さいものの、ギリシャ危機が他の国へ波及することが最も懸念すべきことです。

なお、EUにとってギリシャは経済的に長年の膿であり、この際にギリシャをEUから切り離した方た長期的にはEU及び世界経済にプラスになるという考えもあります。

日本に住む我々としては、急いで外貨や株式を売る必要はないものの、今まさに進行中のこの出来事の情報にキャッチアップし、状況を理解することが重要です。

 

ギリシャ関連のスケジュール

29日(月)ギリシャの銀行・証券取引所の取引停止。(7月6日まで)
30日(火)IMFへの15億ユーロ(約2,000億円)債務返済期日(返済できず事実上のデフォルト)
5日(日) EUの金融支援の条件である財政改革案を受け入れるかどうかの国民投票実施
     即日開票の結果、反対派が多数を占め勝利
6日(月) ECB理事会の開催、独メルケル首相と仏オランド大統領が会談
7日(火) ユーロ圏首脳会議を開催
10日(金)短期国債20億ユーロ(約2,730億円)の償還
12日(日)緊急のユーロ圏首脳会議を開催
13日(月)ユーロ圏財務相会合
14日(火)円建て外債(サムライ債)の償還
16日(木)ECB(欧州中央銀行)理事会
20日(月)ECBへのユーロ国債35億ユーロ(約4,800億円)の償還

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