Live for Today

「今を生きる!」渋谷在住30代男がスポーツ、時事問題、IT、芸能等のホットな話題について綴ります。

*

カフェでいきなり大声で話し出す青年、彼は「発達障害」だったという話

   

発達障害

先日、カフェで友人とコーヒーを飲んでいた時のことです。落ち着いた雰囲気の店内に突如、「これから◯◯に行きたい!あと◯◯にも!」と叫ぶような大声で話す20代の男性が。彼はビックリした周りの客の視線を意識することなく、数分後に再び大声で話し始め、カフェはなんとも言えない空気に包まれました。。


その男性は「発達障害」か「統合失調症」のどちらかか

その男性の隣には母親と思われる初老の女性が一緒にいました。普通であれば、「うるさい!もっと小さな声で話しなさい」と注意をするのでしょうが、その方の反応は驚くことに何もなかったかのように振舞っており、まるでその男性が突然大きな声を出すことは日常の一部であるかのようでした。

男性の見た目はどこにでもいるようなごく普通の20代の男性で、こぎれいでさっぱりしており、外見からは障害を抱えているようには見えません。

その時、私は「なんだあいつは!非常識で迷惑な奴だな」と軽い怒りを覚えましたが、一緒にいた友人は学校の先生をやっていて特別支援学級の生徒を担当したこともあり、「彼は発達障害が統合失調症だからしょうがいないね。」と一言。

友人いわく、統合失調症や発達障害の人は多く、本人やその家族が一番苦しんでいるにも関わらず、世間的な認知や理解が進んでいないため、トラブルに発展することもあるといいます。

「統合失調症」、「発達障害」といった言葉は聞いたことがあるものの、「何か精神的な欠陥を抱えている」というふんわりとしたイメージしかないので、ここでわかりやすく整理してみました。

発達障害とは何か?

物を片付けられない、相手の気持ちを考えずストレートに言葉を発する、携帯や鍵をよく失くす、特定のことに強い拘りがある、ドラマの主人公の気持ちを理解できない、空気が読めない、家事や細かい作業が苦手、時間にルーズ、よく癇癪を起こす。。

これらに該当する項目がある場合は発達障害の可能性があります。日本人の場合、100人に6人〜10人程度の割合で発達障害の可能性があるという統計が出ています。

発達障害とは先天的に持っている脳機能障害の一種で知的障害を伴うことは少ないものの、日常生活を送るうえで様々な困難をもたらす障害のことです。発達障害は完治させることは難しいですが、適切な治療やカンセリング等を行うことで症状を緩和することは可能となっています。

発達障害といってもその症状などにより様々な種類に分けられています。ここでは主な発達障害を紹介します。

自閉症

言葉の発達の遅れ、特定の事への強い関心・執着、コミュニケーション能力の未成熟といった障害です。

アスペルガー症候群

空気を読めない、人の気持ちが分からないといった障害です。

※自閉症とアスペルガー症候群は症状が似通っていることから、発達障害の中の広汎性発達障害に分類されます。

学習障害(LD)

知能的な遅れはないものの、読み書きや計算などの特定の学習分野における理解ができない障害です。アメリカの俳優トム・クルーズやウーピー・ゴールドバーグは字が読めず、この学習障害であると公表しています。

注意欠陥多動性障害(ADHD)

忘れ物が異常に多い、落ち着きがなく動き回る、いきなり大きな声を出すといったことが多く、日常生活、社会生活に支障をきたす障害です。

発達障害と統合失調症の違いは?

まず「統合失調症」ですが、これは幻覚や妄想を伴う精神疾患で幻覚に悩まされたり、突然衝動的な行動をしてしまうといった症状が見られます。

発達障害と統合失調症の違いは発達障害が先天的で小さい頃から症状が起こるのに対し、統合失調症は後天性の精神疾患で20歳代での発病が多い病気です。

発達障害を公表した栗原類

発達障害の理解が日本よりも進んでいる欧米では自ら発達障害を公言する有名人が多いですが、日本ではまだ少ないのが現状です。先日、モデルで活躍している栗原類さんが自身の発達障害についてインタービューに答えているのでご紹介します。

「発達障害」とひとくくりにされがちですが、人によって障害の内容は全然違いますし、何が得意か不得意かも全く異なります。僕の場合は不注意性が強く、普通の人に比べると集中力が低くて記憶を定着させるのが難しい。さらに手先の不器用さや、物の位置が変わるのが許せないなど独特のこだわりが強い、などの症状があります。

栗原類さんは発達障害の中のADD(注意欠陥障害)に該当するとのことです。子供の時から忘れ物が多い、勉強の習熟度が遅い、字をうまく書けないという症状がありました。

しかしアメリカに住んでいたのが幸いしたのか、8歳の時にADDだと診断されたことにより、親と一緒に障害に向き合い適切に付き合って育ちました。

学校に行けなくて2週間くらい休んだこともあります。特に小学校5年生から中学校3年間は本当に地獄のような日々でした。

小学生の頃から栗原さんはイジメを受けていました。驚くことに栗原さんをイジメていた子供も発達障害だったとのことです。学校の先生が発達障害を理解して、適切に対応していればこのようなことにならなかったかもしれません。

自分の発達障害については、どんなに努力しても100%克服できるものではないと捉えていますし、大人になった今でもできないことはたくさんあるので、周囲にサポートを求めることは決して悪いことではないと考えています。

残念ながら日本では発達障害への理解が進んでおらず、周囲がサポートできる環境にありません。「障害」というと一種のタブーになっている感すらあります。

また、発達障害の有名人の中にはエジソンやアインシュタイン、スティーブ・ジョブズのように天才肌もいることから、何か特殊な能力に秀でていると思われがちですが、多く人の場合そのような能力に秀でているわけではないとのことです。栗原類さんのインタビューはこちらから。

今回、カフェでの出来事をきっかけに自分で調べた結果、発達障害の大まかことを理解することができましたが、もっと早くこのことを知っていれば、今ままで非常識だ!と思っていた人たちに対しても優しく接することができたのではと思います。

発達障害は先天的なもので、一番苦しんでいるのは本人、そしてその家族。発達障害が本人や医師など一部の人たちだけが知る障害ではなく、一つの個性として理解するような教育が必要で、ここに記載した内容が多くの方に読まれ、少しでも発達障害への誤解が解けて理解が深まればと思います。

 - 話題のニュース